この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
Apple Watchの便利さを劇的に向上させたAppleの支払いシステム「Apple Pay」。
特にApple Watch上で操作の必要がなく、タッチするだけで使える「エクスプレスカード」設定のSuicaはかなり便利なので、メインで利用している方も多いと思います。
ロック解除不要、パスコード不要でSuicaが使える?AppleWatch版ApplePayの不思議な仕様
便利なエクスプレスカードですが、公式のエクスプレスカードの説明には、ユーザーを混乱させる一文が…。
「改札を出入りする時にデバイスのスリープやロックを解除したり App を開いたりする必要もありません。」
日本の iPhone や Apple Watch で Suica を使う – Apple サポート
「エクスプレスカードとは、Touch ID やパスコード不要で Suica を使えるカードのことです。」
Apple Pay に Suica を追加する – Apple サポート
ロック解除不要、パスコード不要でSuicaが使えるとの表記があるんです。
実際、昨年末に私も改札や自動販売機で試してみたところ、確かにロック状態のAppleWatchで改札を通ることができました。(しかもオートチャージも作動します!)
しかし一方で、「ロック状態で改札を通れなかった」という意見も多く聞こえてきます。
OSのバージョンによる違いではないかとも思われましたが、最新のwatchOS 3.2でも、やはり「ロック状態でも使えた」「ロック状態では使えなかった」という意見が割れていました。
これはどういうことなんでしょう?
「ロック状態でも使える」「ロック状態では使えない」どちらも正解!キーワードは”5分の壁”
なぜ、「ロック状態でも使える」「ロック状態では使えない」と意見が割れてしまうのか?
結論から言うと、これはどちらの意見も正解。
ロック状態になってからの経過時間によって「利用できる」「できない」が変化するというのが、AppleWatch版ApplePayの仕様だったのです。
改札で試すと他の乗客の迷惑になってしまうので、エクスプレスカードに対応している自動販売機で仕様確認のための実験をしてみました。
動画を見ていただければわかる通り、腕から外してロック状態になった直後はロックを解除しなくてもエクスプレスカードのSuicaが利用できています。
その後、ロック状態のまま5分を経過すると、Suicaの読み取り口にAppleWatchを当てても反応なし。。
この「5分」に、利用できる・できないの壁があるようです。
ロック直後にエクスプレスカードが使えるのは「ヘルプモード」の代わり?
ちょっと不思議なAppleWatch版ApplePayの仕様がわかりましたが、この仕様は「ヘルプモード」の代わりとして使うことを想定したものなのかもしれません。
Suicaを使っていると、うまくタッチできずに改札に入ってしまった場合など、改札で駅員さんに処理をしてもらわないといけない場面があります。
そんな時、本来であれば「ヘルプモード」に設定のうえ、AppleWatchを駅員さんに渡す必要がありました。
しかし、いざという時のためにヘルプモードの設定方法を覚えておくというのも大変なもの。
そこで、腕から外しても一定時間(5分)であればそのままSuicaとして使えることで、ヘルプモードを知らなくても改札で駅員さんの処理を行ってもらえるように、現在の仕様になっているのではないでしょうか。
「ロック状態でも使える」「ロック状態では使えない」どちらも一長一短があり、どちらがよりベストな仕様かは難しいところがあります。
これまで、「Suicaは無条件でロック状態でも使える」と思っていた私としては、ちょっと不便になったようにも感じます。。
AppleWatchを紛失や盗難のリスクも低く、エクスプレスカードのSuicaが設定しているかどうか外見からはわからないので悪用の心配は少ないはず。
AppleWatchのロックを解除し忘れて外出することもあると思うので、ロックがかかってから5分しか使えないというのはちょっと不満もあります。
とはいえ、誰かに悪用されるリスクに比べれば、Suica利用前にAppleWatchにロックがかかっていないかを確認するのはそれほど大きな手間でもないでしょう。
どうしてもロック解除を忘れがちという人は、iPhoneのWatchアプリから「マイウォッチ」>「パスコード」と選択し、「iPhoneでロックを解除」をオンにしておくと、AppleWatchのロック解除忘れは減ると思いますよ!