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今年Appleが発表すると噂されている製品の中で今最も注目を集めているのが、Amazonのスピーカー型音声アシスタント「Amazon Echo」に対抗するスピーカー型デバイス「Siri Speaker」。
早ければ今年6月に開催されるWWDCで発表されるのではないかと言われており、Siri Speakerに関する様々な”噂”が広がっています。
私も個人的にかなり注目している製品ですので、集まっている”噂”を整理してまとめてみたいと思います。
「スピーカー型音声アシスタント」って、どんなガジェット?
スピーカー型音声アシスタントは、その名の通り見た目はスピーカー。
音声認識機能とAI(人工知能)、ネットワークへの接続機能などが搭載されており、スピーカーに向かって話しかけることで様々な機能を呼び出すことができます。(音楽やニュースを聞く、対応している製品をコントロールする、などなど)
日本ではまだあまりなじみがない端末ですが、「スピーカー型音声アシスタント」の市場は世界的にかなり大きく、特に市場をけん引しているのがAmazonの「Amazon Echo」。
[ via Amazon Echo – Amazon Official Site – Alexa-Enabled ]
例えば、毎年1月に開催されている家電の見本市「CES」でも、今年の目玉はAmazon Echoに搭載されている人工知能「Alexa(アレクサ)」と連携が大きな話題になりました。
テレビや冷蔵庫、洗濯機に自動車と、様々な機器がAmazon Alexaとの連携機能を有しており、むしろAlexaに対応していない家電は売れないレベルにまで市場が拡大しているとの見方もあります。
▲SamsungやLGが発表したAlexa対応冷蔵庫。庫内の食品の賞味期限などもトラッキングしており、不足している食材をAlexa経由で自動で注文してくれるといった機能まで有しているようです!!
[ via Shhh, your washing machine might overhear you | News OK ]
Amazon Echoの他には、Googleの「Google Home」も人気で、今はAmazonとGoogleがほぼスタンダードになっている状況です。
[ via Google Home – Made by Google ]
Apple版のAmazon Echo?Siri Speakerはどんな仕様になる?
搭載される人工知能はもちろんSiri
Siri Speakerはやはりその名の通りAppleの人工知能「Siri」を搭載したスピーカー型音声アシスタントになると思われます。
iPhone搭載の音声アシスタントとして発表されたSiriの能力は日々向上しており、今ではApple製品のほとんどに搭載されています。
画面を使わないUIもワイヤレスイヤホンのAirPodsで実現しており、HomeKitを利用した対応製品との連携もすでにある程度実現されているので、AmazonやGoogleに十分対抗できる精度で発表されるはずです。
Beatsの技術を活かしたスピーカー&マイクを搭載
[ via Beats Pill+ Wireless Bluetooth Speaker – Beats by Dre ]
子会社として持っているヘッドフォンブランド「Beats by Dr.Dre(ビーツ・バイ・ドクタードレ)」の技術がありますし、AirPlayで培った無線接続での音楽再生のノウハウもあることから、スピーカーとしての品質にはAmazonやGoogleよりも期待が持てそうです。
iOSをベースにしたOSを採用
また、他社製品との大きな差別化としてはiOSをベースとしたOSとアプリのエコシステムがあります。
サードパーティ製のアプリが参入しやすく、一気にシェアを拡大する可能性があると思います。
現に、Apple Watchでは後発ながらも”スマートウォッチ”だけじゃなく”スマートバンド”まで含めたウェアラブル端末で市場シェア1位に躍進していますし、同様の現象が音声アシスタント市場でも起こるかもしれません。
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カメラを使った顔認識機能を実現
また、顔認識機能により「誰が話したか」まで認識できる音声認識機能になるようです。
Google Homeでは、TVCMの音声に反応してしまう不具合(?)が一時期話題になりましたが、Siri Speakerでは誰の声かを判定できるので、同様の誤動作は起こりにくいと思います。また、家族など複数人で使う場合も、各個人にマッチした情報を提供できるようになると思われます。
参考:テレビCMでGoogle Homeをハック、バーガーキングの奇策:その後の各方面の反応 | DIGIDAY[日本版]
※Amazonのカメラによる顔認識に対応した最新のAmazon Echo「Echo Look」の販売を開始したようです。
Siri Speakerはどんなデザインになる?
Apple製品のリーク情報を公開することで有名なSonny Dickson 氏が4月末にSiri Speakerに関する情報をつぶやいています。
It is believed to carry some form of Beats technology, and is expected to run an variant iOS
— Sonny Dickson (@SonnyDickson) April 27, 2017
More claims from @SonnyDickson on Apple's Alexa competitor:
– Think Mac Pro style.
– Same style UE boom mesh.
– Possible release WWDC.
2/2— Jen Ryall (@jennijenni) April 28, 2017
他のユーザーとの会話の中でも「Mac Pro style」「Same style UE boom mesh」というキーワードが登場しており、各種コントローラが内臓されたMac Pro風の円筒型のデバイスになり、スピーカー部分は防水のアウトドアスピーカーとして有名な「UE Boom」のようなメッシュ素材になると予想されています。
Siri Spekerはいつ発表される?
Appleはスピーカー型音声アシスタントの開発にすでに2年の歳月を費やしており、プロトタイプの開発は既に完了していると見込まれています。
今年6月に開催予定のWWDCでの発表が濃厚と予測しているアナリストも多いのですが、まだ発表段階にないという意見も根強く、WWDCでの発表は50:50といったところでしょうか…。
Siri Speakerの販売価格は?
投資機関KGI(KGI証券)のアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏のレポートによると、Siri Speakerの価格はAmazon Echoよりもやや高く設定されるとのことです。
ちなみに、Amazon Echoの販売価格は179ドル(約2万円)。”やや高く”という表現を信じるなら2万5000~3万円くらいの販売価格になるのではないでしょうか。
[ via Apple’s Siri-Based Smart Speaker Has ‘Over 50% Chance’ of Debuting at WWDC in June – Mac Rumors ]
Sir Speakerは日本で販売される?
すでに発売済みの「Amazon Echo」「Google Home」ともに日本ではいまだ未発売。
個人輸入等で入手することはできますが、無線通信を行うデバイスのため、”技適マーク”が適用されていない状態での利用は電波法違反となってしまい、使用することもできません。
AppleのHomeKit自体は日本でも利用可能なサービスですが、やはり同様にちゃんと技適マークのある対応機器が少なく、スマート家電全般が日本ではなかなか普及していないのが現状です。
現状から推測すると、やはり日本でのSiri Speakerの販売は米国に比べると遅れるのではないかと思われます。
ただ、日本でのApple製品の人気は非常に高く販売数もかなり大きいので、AppleWatchなど最近のApple製品の発売日は日本も米国と同時になることが増えました。
Siri Speakerも意外に早く発売される可能性は残っており、そうなればSiriSpeaker対応家電も次々と国内発売が進むでしょう。
Siri Speakerという一つのデバイスの発売という以上に、世界標準のスマート家電が日本に本格上陸する重要な事件になるかもしれませんね!