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米国カリフォルニア州のアナハイムで開催されたアメリカ心臓協会の学会で、Apple Watchと機械学習の組み合わせにより、高血圧、および睡眠時無呼吸症候群をかなり高い検出できるという発表を行いました。
Apple Watchには血圧計や睡眠の状態を計測するセンサーはありませんが、心拍センサーとモーションセンサーのデータと機械学習アルゴリズムを組み合わせることで、夜間に呼吸が停止している時間があることや、血圧が上昇していることを予測できるようです。
今回の、高血圧と睡眠時無呼吸症候群の検出のための研究は、カリフォルニア大学とCardiogramというスタートアップ企業との共同研究として発表されています。
Cardiogramはすでに心拍センサーのデータを管理するためのアプリ「Cardiogram for Apple Watch」をApp Storeで公開しています。
Cardiogram: HeartIQ MigraineIQ無料ヘルスケア/フィットネス開発者:Cardiogram, Inc.
カリフォルニア大学との研究では、同アプリの利用データ6115人分を対象としています。
“Deep Heart”と名付けられた機械学習プログラムで、6115人のうち70%のデータを元にアルゴリズムを構築し、残りの30%に対し予測を行いました。
結果、睡眠時無呼吸症候群の検出精度は90%、高血圧の検出精度は82%とかなり高い精度での検出ができることがわかりました。
高血圧、睡眠時無呼吸症候群ともに、脳卒中や心臓発作といったより深刻な問題に関連する症状なので、本人が自覚していない症状を検出できるという機能は、かなり有用なデータと言えます。
9月には、Appleとスタンフォード大学の共同研究により、脳卒中や心不全の原因となる心房細動や不整脈を検出するための研究も進められていることが発表されており、米国の健康保険会社Aetnaでは会員にAppleWatchを提供するというサービスも進められています。
Apple Watchは健康を管理する”パーソナルトレーナー”として需要を高めてきましたが、これらの研究の成果により、さらに一歩進んだ”パーソナルドクター”としての価値も持つようになるのかもしれませんね。
[ via AI Can Help Apple Watch Predict High Blood Pressure, Sleep Apnea | WIRED ]
[ via Study finds Apple Watch able to be used as diagnostic tool for sleep apnea, hypertension ]