先日、Appleのスマートスピーカー「HomePod」のファームウェアが公開され、エンジニアによる解析が進んでいます。
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ファームウェアを解析することで、HomePodの情報だけではなく、watchOS4で搭載される新機能や、今秋発売が予想されている新たなiPhone「iPhone8」の仕様に関する情報がどんどん発見されています。
watchOS 4のワークアウトで「スキー」がサポートされる
I’m digging through the HomePod IPSW and found something that may interest @parrots pic.twitter.com/Y8xgq1Dn5B
— Jeff Grossman (@Jeffrey903) August 1, 2017
開発者のジェフリー・グロスマン氏がTwitterに投稿したコードを見ると、「SkiingWorkoutEventCollector」「DownhillSnowSportsDistance」「SkiData」など、スキーのワークアウトに関連しそうなコードが並んでいます。
今秋リリース予定のAppleWatch向け新OS「watchOS 4」では、ワークアウトアプリのデザインの変更や、ジムの機器との連携など、アクティビティ関連のアップデートが数多く含まれています。
「スキー」の計測もwatchOS 4の新機能として提供される可能性も高そうですね!
[ via References to New Skiing Workout for Apple Watch Uncovered in HomePod Firmware – Mac Rumors ]
iPhone8、顔認識機能「Pearl ID」を採用
I can confirm reports that HomePod’s firmware reveals the existence of upcoming iPhone’s infra-red face unlock in BiometricKit and elsewhere pic.twitter.com/yLsgCx7OTZ
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) July 31, 2017
iPhoneの認証と言えばおなじみの指紋認証機能「Touch ID」ですが、iPhone8向けの新たな認証機能として、顔認証の「Pearl ID」が採用されそうです。
Samsungの最新スマホ「Galaxy S8」シリーズではすでに採用されている顔認証ですが、Galaxyの顔認証が単純な画像認識(2D認証)なのに対し、Pearl IDは通常のカメラと合わせて赤外線カメラも利用し、3Dでの顔認証ができるのが特徴になるようで、生体認証としてかなり精度の高いものになりそうです。
[ via HomePod firmware seemingly confirms iPhone 8 front design & support for ‘Face ID’ | 9to5Mac ]
iPhone8、新しいUI「スプリット・ステータスバー」を採用
iPhone8では上記の画像のように画面の上部中央にカメラやセンサー部分が搭載されています。(濃い青がベゼル、薄い青がディスプレイ部分)
この上部中央のセンサー部をまたぐように、分割(スプリット)されたステータスバーを表示するようです。
新しいステータスバーの見せ方は見た目通り「スプリット・ステータスバー」としてコードに組み込まれているようです。
Some interesting related strings (I’m guessing you’ve come across these) pic.twitter.com/Go5ZVFlzea
— Jeff Grossman (@Jeffrey903) August 1, 2017
その他、「Tap to Wake」と呼ばれる画面タップで起動させる機能や、アプリの全画面化にも対応。
ホームボタンのないiPhone8ならではの新機能が採用されるようです。
Fun fact: 1125×2436 is one of few resolutions the iOS Simulator accepts for an iPhone. But do NOT expect the OS to actually look like this pic.twitter.com/5TifcUnTpv
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) August 2, 2017
HomePodの上部画面の解像度は 272 x 340ピクセル!RAMは1GB
当然ですがHomePodに関するコードも多く、本体上部の画面の解像度は272 x 340ピクセルとなるようです。
公開されているHomePodの画像だと、本体上部にはぼんやりとした明かりがともるようなイメージで、iPhoneやAppleWatchのような画面(ディスプレイ)が搭載されるかは不明です。また、イメージでは円型ディスプレイのようにも見えますが、実際のディスプレイとしての詳細な仕様まではわかりません。
解像度だけで言えば、272×340ピクセルは38mmのAppleWatchと同じなので、結構細かい描画が出来るのかもしれません。
また、メモリ容量(RAM)は1GB。
現行だとiPhone7が2GB、iPhone7Plusが3GBなので、やや性能としては劣りますが、2世代前のiPhone6/6 Plusと同じと考えれば、画面のない機器のメモリとしては十分なのかもしれません。
[ via HomePod Features 272 x 340 Display and 1GB RAM – Mac Rumors ]
HomePodの音声ファイルも発見!設定時の効果音も
In case anyone was curious, here are the new HomePod UI Sounds https://t.co/RT7H0hpNmp
— Avery Magnotti (@citrusui) August 1, 2017
HomePodのファームウェア内のaudioOSと呼ばれるファイル内から、音声ファイルも発見されたようです。
開発者のエブリー・マグノッティ氏は音声ファイルをまとめて、Youtubeにアップしています。
HomePodは今年の12月に米国、英国、オーストラリアの3か国で発売予定。販売価格は$349と予定されています。
HomePodの情報を中心に、今年の秋〜冬に発表されそうな新デバイス、新機能が次々と発見されています。
2017年の年末はAppleにとって新たなエコシステムが生まれる節目の時期になるのかもしれませんね!