「AppleWatchのマストアプリと言えば?」と聞かれたら、私は真っ先に「Suica」を挙げます。
おそらく私と同じようにAppleWatchのSuica(ApplePay)により、AppleWatchが生活必需品に変わったと感じる人は多いのではないでしょうか?
私はiPhoneもSuicaが使えるモデルを使っていますが、iPhoneのApplePayを使うことはほとんどなく、AppleWatchのApplePayを使う機会が圧倒的に多いです。
ポケットやカバンからiPhoneを取り出すことなく手首のApple Watchで決済が完了するのって本当に便利なんですよね!
「Suica」は、使っているか使っていないかでAppleWatch自体の満足度が変わるくらい超最重要なアプリなのでまだ使っていない人、あまり使いこなしていないと感じている人は、ぜひ一度AppleWatchのSuicaについてできることをチェックしてみてください!!
なお、すごく長大なまとめになってしまったので、最初に簡潔なまとめを。
あくまで個人的な意見ですが、Suicaを使いこなすには以下の5か条が重要だと思います!
この記事の目次
Apple Watch でSuicaを使うための基本の「き」

Suicaが利用できるApple Watchの種類は?
Suicaが利用できるApple Watchは以下のとおりです。
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 2 (日本国内で購入したもの)
初代のApple Watchや、Apple Watch Series1では「Suica」を利用することはできません。
AppleWatchにSuicaを登録する方法
AppleWatchにSuicaを登録する手順は、Appleの公式サイト、JR東日本の公式サイトに、それぞれ詳しく手順が載っていいます。
→Apple Pay に Suica を追加する – Apple サポート
→Apple PayのSuica:JR東日本>Apple PayのSuicaをはじめる
すでに使っているカード型のSuicaがあり、iPhone7以降の機種を使っている場合は、Walletアプリでカード型のSuicaを取り込むことができます。
iPhone6S以前の機種を使っていたり、新規でSuicaを発行したい場合は、JR東日本のSuicaアプリを使うことで新規のSuicaを登録することもできます。(※iOS 13以降は、SuicaアプリではなくWalletアプリからも新規Suicaの発行ができるようになりました。)
もちろん、iPhone7以降でもSuicaアプリから新規Suicaを発行することはできるので、Suicaカードを駅で購入してくる必要はありませんよ!

WalletアプリとSuicaアプリの違いは?

Suicaを使うにあたってWalletアプリとSuicaアプリがあり、最初はちょっと混乱してしまうと思いますが、それぞれ以下のような特徴があります。
Walletアプリ | Suicaアプリ | ||
登録 | 既存のSuicaカードの取込 | ○ | ○ |
Suicaの新規発行(記名式・無記名) | ○ (iOS13〜) | ○ | |
Suica定期券の購入 | × | ○ | |
Suicaの払い戻し | × | ○ | |
利用(支払い) | 交通機関(電車改札)での利用 | ○ | × |
店舗・自動販売機での利用 | ○ | × | |
Suicaグリーン券・モバイルSuica特急券の購入・利用 | × | ○ | |
チャージ | Suicaにクレジットカードでチャージ | ○ | ○ |
Suicaに現金チャージ | ○ | × | |
Suicaに銀行口座からチャージ | × | ○ | |
オートチャージ | × | ○ | |
残高確認 | Suica の残高確認 | ○ | ○ |
ポイント | Suicaの使用でポイントを貯める | × | ○ |
ポイント→Suicaへのチャージ | × | ○ |
できるだけ個人情報を登録したくない!という場合は、既存のカード型Suicaを登録しWalletアプリだけで運用することもできますが、オートチャージやビューカードによるポイント還元など、ApplePayのSuicaをフル活用するにはSuicaアプリを使う方がおススメです。
Suicaを登録するうえでの注意点

Suicaアプリで新規に発行できるSuicaには「My Suica(記名式)」「Suica定期券」「Suica(無記名)」の3種類があります。
定期券は文字通り定期券なのでわかると思いますが、「記名式」「無記名」のSuicaの違いがわからないという人も多いと思います。
簡単に言うと、記名式は氏名・生年月日といった情報で会員登録をしてから作成するSuica。
Suicaアプリに登録したクレジットカードからチャージしたり、オートチャージの設定などができ、壊れた・無くしたといった場合にSuicaを停止・再発行ができるSuicaです。
一方、無記名の方は、会員登録なしで使えるSuica。
SuicaアプリではなくWalletアプリ経由でチャージをすることはできますが、故障・紛失時には再発行ができない点が要注意です。
どうしても会員登録をしたくない!と言う場合は「無記名」を使うしかありませんが、ApplePayのSuicaをフル活用するには、やはり「記名式」での発行がおすすめです。
AndroidやガラケーのモバイルSuicaは会員登録に当たり年会費が必要でしたが、ApplePay版のモバイルSuicaは会員登録も無料なので、特にこだわりがなければ会員登録をしたうえで「記名式」Suicaを使うのが良いと思います。
いったんSuicaをApplePayに追加したらプラスチックカードの方は使えなくなる点は要注意です。
カードの方も使う予定があるという場合は、カードはカードで残したうえで、ApplePay向けにはSuicaアプリで新規発行する方がよいと思います。
ちなみに、Suicaの預り金(デポジット)500円分はApplePayのSuicaの残高に追加されます。
なので、使えなくなったカードを駅などに持っていく必要はなく、自分で処分してしまってOKです。
ApplePayのSuicaの注意点として、同じSuicaを複数の端末で同時利用できない、という問題があります。
iPhoneとAppleWatch両方でSuicaを使いたいという場合、基本的にはそれぞれに別のSuicaを登録しておくのが良いと思います。
ただ、それぞれのSuicaにチャージする必要があるので管理が煩雑になる場合も。
また、Suica定期券の場合は、iPhoneとAppleWatchそれぞれで定期券を発行するのは現実的ではありません。
そんなときは、ちょっと手間はかかりますが、iPhoneとAppleWatchの間でSuicaを移動させることもできます。
iPhoneかAppleWatchのどちらをメインに使うかを決めている人も多いと思いますが、iPhoneとAppleWatchでSuicaを移動させて使うという方法も覚えておくとよいかもしれません。





WalletにはSuicaを8~12枚まで登録できます。
Apple Watch Series 3、iPhone X / 8 /8 Plus以降は12枚、それ以前のモデルでは8枚が上限です。
複数枚のSuicaを登録できるのも、ApplePayのSuicaの大きな特徴で、iPhoneとAppleWatchそれぞれで別のSuicaを使うだけじゃなく、個人用・仕事用など、用途に応じて使い分けることもできます。
それぞれにチャージが必要なので面倒はありますが、たとえば経費として使える交通費があるような方は、プライベート用と経費分でSuica自体を別にすることで管理が楽になる場合もあると思います。
AppleWatchでSuicaを使う

何はともあれエクスプレスカード設定しよう!
通常ApplePayを使うには、使用するまえにアプリの起動が必要です。
(AppleWatchの場合はサイドボタンをダブルクリック、iPhoneの場合はホームボタンをダブルクリックして、カードを画面に表示させる必要がある)
ただし、Suicaに関してはエクスプレスカードの設定が可能で、エクスプレスカード設定をしておくことで、アプリの起動が必要なくなります。
なんの操作もせず、AppleWatchタッチするだけでSuicaでの支払いが可能になるというわけです。
通常の買い物の場合などはまだしも、電車の改札で使う場合はタッチ前にアプリ起動の余裕もないと思うので、必ず普段使いのSuicaをエクスプレスカード設定をしておくことをオススメします!
(もちろん、電車で使う場合だけじゃなく、自販機やコンビニなどでも、なんだかんだ認証なしで使えるSuicaが格段に便利です。
特にこだわりがなければ普段よく使うSuicaをエクスプレスカードに設定しておくのが良いと思います!)
最初に Wallet に追加したSuicaは自動的にエクスプレスカードになりますが、別のSuicaをエクスプレスカードに設定したい場合は以下の手順でエクスプレスカードを変更することができます。


SuicaはiPhoneとAppleWatchのどちらで使うのが良いの?

Apple Watchは、iPhoneに比べるとポケットから端末を取り出す手間が不要なため、使い勝手が良いのはApple Watchです。
特にエクスプレスカードが使えない場面でも、FaceIDやTouchIDなしで決済できるのは魅力。マスクの季節など、FaceIDが使いにくい時に特に重宝します。
エクスプレスカードを設定していない場合、iPhoneの場合はホームボタンダブルクリックでWalletを起動し、FaceIDまたはTouchIDでの認証が必要。
AppleWatchの場合はサイドボタンのダブルクリックでWalletを起動してから使う必要があります。
FaceIDはマスクをしていると認証されず、TouchIDは手袋をしていると認証できないですが、Apple Watchはボタンのダブルクリックだけなので、使い勝手はiPhoneより良いと思います。
一方、エクスプレスカード設定してあれば、iPhoneもAppleWatchもタッチするだけなので使い勝手に大きな差はありません。
ただ、iPhoneの場合はポケットやカバンから取り出すという1アクションが必要になるので、常に腕にくっついているAppleWatchのSuicaを使う方が便利かな?と個人的には思います。
私の場合は、iPhoneとAppleWatchどちらにもSuicaを設定していますが、AppleWatchの方が使用頻度は高いです。
AppleWatchは右手・左手どちらに着けるのが使いやすい?

改札でSuicaを使う機会が多い人は、Apple Watchは右手装着の方が使いやすいです。
Apple Watchは腕時計型の端末なので、左手に装着している人も多いと思いますが、改札のSuica読み取り機は基本的に進行方向の右側。
左手に付けたApple Watchでタッチするには、不自然に体をひねる必要があります。
電車でSuicaを使う予定がある人は、AppleWatchを右手に着けることも検討した方が良いと思います!
(コンビニ等の端末は左側にあることも多いですが、改札ほど急いでタッチする必要もないので、あまり違和感なく使うことができます。)
腕時計を付ける手を変えるのは、正直、最初はかなり違和感があります。
ただ、この違和感は単に”慣れ”の問題なので、最初の数日が過ぎてしまえば、当たり前のように使えるものです。
私もAppleWatch右手装着派になって約2年が経ちましたが、改札での便利さもあり、もう左手派には戻れそうもありません。
ちなみに、改札であれば、Apple Watchの画面側をタッチするのではなく、バンド側をタッチしても読み取ってくれます。
腕時計の文字盤を当てるために、改札で”裏拳”のような形で読み取り機にタッチしている人も多いと思いますが、実際はAppleWatchを下向きにしなくてもちゃんと反応してくれます。
ただし、これはあくまで改札での話。改札以外はやや感度が弱いのか、画面側をタッチしないと反応しないことが多いので気をつけましょう。
AppleWatchを右手装着用に切り替える方法はこちらの記事を参考に!
世界中の左利きの皆さま、Apple Watchを右手に装着するための設定方法
※長袖を着ているときの操作性など考えると、右手装着時はデジタルクラウンが左に来るように設定するのがおすすめです!
覚えておきたい、いざという時のSuicaの使える?使えない?
AppleWatchを腕から外してパスコードによるロックがかかっている状態でも、ロックがかかってから5分間はSuicaを使うことができます。
動画を見ていただければわかる通り、腕から外してロック状態になった直後はパスコードを入力しなくてもエクスプレスカードのSuicaが利用できています。
その後、ロック状態のまま5分を経過すると、Suicaの読み取り口にAppleWatchを当てても反応がなくなります。
なお、エクスプレスカード以外のSuicaはロック後5分以内であっても使うことはできません。
ロック中はサイドバーダブルクリックでApplePayが起動しないため、エクスプレスカード以外のSuicaを使うにはパスコードの入力が必要です。
このロック後5分以内という不思議な仕様ですが、おそらく改札でうまくタッチできていなかった場合など、駅員さんに処理してもらう事を想定した仕様だと思います。
この5分ルールがあるため、腕から外したAppleWatchを駅員さんに渡して対応してもらうこともできるわけです。
ちなみに、駅員さんに処理してもらう事を想定した「ヘルプモード」という機能もあり、本来はこちらの「ヘルプモード」を使うことが推奨されています。
ただ、いざという時にヘルプモードの使い方がわからないということもあるため、「ロック後5分間はエクスプレスカード使用可能」という仕様になっていると思われます。

オフライン、つまりiPhoneとの接続が切れている状態でも、基本的にSuicaの機能はほとんど使えます。
改札の入退場や、お店や自販機での支払いは問題なく行えますし、オートチャージ設定してあるSuicaであれば、オートチャージもしっかり動作します。
オフラインであっても、カード型のSuicaと同じように使える、と思っておいて大丈夫です。
唯一、オンライン時と比べてできないことが手動でのチャージ。
iPhoneの電源が切れた際にチャージが切れてしまった場合は、改札でのオートチャージを使うか、コンビニ等での現金チャージに頼るしかありません。
セルラー契約をしているAppleWatch Series3以降のセルラーモデルであれば、Apple Watch単体でのチャージが可能です。
Apple Watch Series 3 セルラー版なら単体でSuicaチャージも可能!チャージ用のクレジットカードの登録をお忘れなく!
セルラーを使うにはドコモ・au・softbankとの契約が必要で、月額は350円~500円かかりますが、いざという時にSuicaへの単体チャージができる、という安心感はありますね。

AppleWatchが省電力モード(ボタンを押すと現在時刻のみ表示する常態)や電源が完全にオフになってしまった場合は、Suicaは使えません。
実際のところ2日に1回くらい充電していれば、電源切れや省電力モードになることはあまりないんですが、長時間のワークアウトをする場合などはちょっと注意が必要ですね。
省電力、電源オフの時は使えないのはわかりましたが、AppleWatchのSuicaで改札に入った後、降車駅の改札を出る前にAppleWatchの電源が切れてしまうこともあると思います。
基本的にはそうならないように注意すべきなんでしょうが、絶対にありえないシチュエーションではありません。
そんな時どうするかというと…これはもう、駅員さんに相談するしかないのです。。。
相談してみると、その場で現金で支払いを行い、料金を支払ったという証明書を発行してもらい、後日、しっかり充電されたAppleWatchと支払済証明書を持って、駅員さんに処理してもらうことになります。
もしくは、モバイルバッテリーと充電ケーブルを持ち歩いて、電源切れの前に再充電をしておく方が現実的でしょうか。
正直、普段の生活の中でAppleWatchが電源切れになることはほぼないので、無駄に受電ケーブルを持ち歩きたくないという気持ちもあると思います。
ただ、今ではAppleWatchの充電器が内臓されたモバイルバッテリーなども出ていますし、個人的には標準の充電ケーブルをくるっと巻いて持ち歩けて、かつ充電時には簡易ドック的にAppleWatchを固定できる「ウォレット」もおすすめです。
AppleWatchユーザーなら持っておいて損はないと思います。

最近は駅構内以外でもSuica対応の自動販売機が増えていて利用している人も多いと思います。
もちろん、基本的にはエクスプレスカードに設定しているSuicaのおかげでタッチするだけで使えるんですが、、一部の自動販売機ではエクスプレスカードが反応しないタイプがあるのでご注意ください。

こういう複数の電子マネーに対応しているタイプの自動販売機で、かつ自動販売機側でどの電子マネーを使うかを指定できないタイプの場合、エクスプレスカード設定をしていてもApplePayが反応しません。。
このタイプを使う場合は、サイドボタンのダブルクリックでApplePayを起動し、Suicaを選択してからタッチしましょう。
オフラインでも使えた!Apple Watch Series 2で利用可能になったSuicaを色々なシチュエーションで使ってみた
AppleWatchのSuicaにチャージする
クレジットカードでチャージする
AppleWatchのSuicaにチャージする方法は基本的にクレジットカード経由。
一応、現金でのチャージや、デビットカード、Mizuho Suicaで銀行口座から直接チャージすることもできますが、基本となるのはクレジットカード経由のチャージです。
Apple Payに登録したSuicaにクレジットカードでチャージする方法は、Walletアプリ経由とSuicaアプリ経由の2種類の選択肢があります。
ただし、Wallet経由でチャージできるのはiPhoneのSuicaだけ。
iPhoneからAppleWatchのSuicaにチャージするには、「Suica」アプリ経由でチャージを行います。
おそらく普通に使う分には一番使い勝手の良いチャージ方法がこちらだと思います。
Suicaアプリ経由でのチャージには「会員登録」と「クレジットカード情報登録」が必要です。
未登録の方は、Suicaアプリでチャージをしようとすると会員登録メニューが表示されるはずなので、そこから登録を進めてください。
どうしても会員登録したくない場合は、後述するAppleWatch単体でのチャージや現金でのチャージを使えば、モバイルSuica登録なしでもチャージが可能です。

「クレジットカード」「ApplePay」のどちらで支払ってもあまり大きな違いはありませんが、Suicaアプリへのクレジットカード登録では、ApplePayに対応していないクレジットカードや、デビットカードが使えるのが大きなポイントです。
メインで使いたいクレジットカードがApplePayに対応していない場合や、デビットカードを使いたい場合は、Suicaアプリに登録しているクレジットカードを使いましょう!
AppleWatchのSuicaはiPhoneのWallet上には表示されないので、Walletからのチャージはできません。。。
ただし、iPhoneのSuicaに対しては以下の手順でチャージができます。
この方法だと、1円単位でのチャージが可能です!

チャージする金額を入力または選択し、チャージをタップ。
この方法を使うメリットとして、1円単位でのチャージが可能という点があります。
クレジットカード決済のタイミングなどで、「必要最小限の額だけチャージしたい!」という場面で非常に役に立つポイントです!
SuicaアプリはAppleWatchに対応していないため、AppleWatch単体でチャージをするには、AppleWatchの「Wallet」アプリを使います。
そのため、まずは支払に使うクレジットカードをAppleWatchの「Wallet」に追加しておく必要があります。
Suicaの場合はiPhoneとAppleWatchに同じカードを設定することができませんでしたが、通常のクレジットカードであれば、iPhoneとAppleWatchに同じカードを入れておくことができます。
なので、普段の支払いに使うカードをAppleWatchのWalletに設定しておきましょう!
カードの追加は、iPhoneのWatchアプリから。「WalletとApplePay」を選択し、「iPhone上のほかのカード」として表示されているクレジットカードで「追加」をタップすることで設定できます。


金額の左右の(+)、(-)アイコンをタップするか、デジタルクラウンを回すことで金額を変更。金額が確定したら、再度チャージをタップ。(チャージ額は100円単位で指定できます。)

完了が表示されるまで数秒待てば支払いは完了です。

支払い画面で、画面の下にチラッと見切れているカードが支払いに使用されるカードです。
表示されているのが支払いに使いたいカードでは無かった場合、カードをタップして、左右スワイプで使いたいカードを選択しましょう。
セルラー契約をしているセルラーモデルのApple Watchであれば、iPhoneの電源が切れている時でも、モバイル通信経由でApple Watch単体でのチャージができます。


「Suica」アプリの決済用クレジットカードに「ビューカード」を登録すれば、「オートチャージ」設定が可能になります。
ビューカード限定の機能ですが、指定した条件に従って自動的にチャージされるので非常に便利。ビューカードを持っていないという方は、後述するポイント還元率の高さと合わせてオートチャージのためにもビューカードはぜひ作った方が良いと思います。
Viewカードにはいろんな種類がありますが、初年度は年会費無料、2年目以降もカードの利用が年に1回でもあれば年会費無料のままで使える「ビックカメラSuicaカード」がおすすめです。

続いて、オートチャージの設定申込/変更をタップ。
指定金額を下回ると自動でチャージされる「オートチャージ」ですが、オートチャージされるのはSuica又はPASMOエリアの改札のみという点が要注意です。
バスやタクシーでの利用、自販機やコンビニなどのショッピングでの利用はもちろん、首都圏、仙台、新潟のSuica・PASMOエリア以外では改札でもチャージはされません。
また、Suica・PASMOエリアの改札でも、出場時に「設定したオートチャージによるSuicaへの入金を実施しても、運賃精算額に満たない場合」はオートチャージされません。
さらに、新幹線自動改札機、他の鉄道事業者とJRの連絡用改札機、一部の簡易Suica改札機でもオートチャージは使えません。
このあたり、ご自身のライフスタイルにおいてオートチャージが使えるか?をご確認のうえ設定してください。
現金でチャージする
ApplePayのSuicaには現金でチャージすることもできます。
コンビニや一部のスーパーなどSuica対応している店舗で、レジの方にチャージしたい旨を伝えると対応してもらえます。
チャージ額を伝え、現金を支払い、レジのICカードリーダーにAppleWatchを当てるとチャージすることができます。

駅での現金チャージは、一部の駅で置かれているJR東日本の「Suicaチャージ専用機」であれば現金でのチャージが可能です。
通常の券売機はカード型のSuicaしかチャージできないので、AppleWatchへのチャージはできないのでご注意ください。
また、セブン銀行のATMでもSuicaのチャージが可能になっています。
デビットカード×Suica、Mizuho Suicaで、銀行口座から直接チャージする方法も
クレジットカード、現金に代わる第3のチャージ方法として、銀行口座の残高から直接チャージする方法も用意されています。
1つは「Suica」アプリに登録するクレジットカードとして、クレジットカードではなくデビットカードを登録するというもの。
Suicaアプリは、LinePayカードのようなプリペイドカードも登録できるなど、ApplePayよりも対応しているカードが多いので、こちらを利用すればデビットカードで銀行口座の残高からチャージすることができます。


また、2018年8月1日より提供された、みずほ銀行とJR東日本が提供する電子マネーサービス「Mizuho Suica」を使うと、みずほ銀行の口座から直接Suicaへのチャージが可能です。
みずほ銀行のiOS向けアプリ「みずほWallet」でSuicaの機能が利用できるサービスで、青いSuicaが特徴です。
「Suica」アプリと同じようにSuicaを発行することができ、エクスプレスカードに設定することももちろん可能。
みずほ銀行の口座がある人は即時発行できるので、クレジットカードを使いたくない場合はこちらも非常におすすめです。
Suicaの残高・履歴を確認する
Suicaの残高を確認する
オートチャージ設定をしているとあまり残高を気にしなくなりますが(良いのか悪いのか…)、もちろんSuicaの残高はいつでも確認することができます。

AppleWatch上のSuicaの残高をAppleWatchで見るには、「Suica」アプリを使います。
「Suica」アプリを起動して、残高を見たいSuicaを選ぶだけです。

直接AppleWatch上で確認する場合は、サイドボタンをダブルクリックしてApplePayを起動するか、「Wallet」アプリを起動。
デジタルクラウンを回して少し下にスクロールすると残高が表示されます。

iPhone上のSuicaを確認する場合はホームボタンをダブルクリックしてApplePayを起動するか、「Wallet」アプリを起動。
残高を見たいSuicaをタップするとその時点の残高が表示されます。
Suicaの利用履歴を確認する
残高だけでなく利用履歴を見ることもできます。

Suicaアプリの場合「SF履歴」から。

また、iPhoneの「Watch」アプリの「マイウォッチ」タブから、「WalletとApplePay」を選択。
履歴を見たいSuicaを選択し、「ご利用明細」を選ぶことでも確認できます。
「Suica」アプリの方では、直近26週間の最大100件の履歴まで確認できますが、前日までの記録しかチェックできず、当日分はみれません。
一方の「Wallet」経由では、最大50件までの履歴しか見れませんが、当日分も確認することができます。
チェックしたい履歴の目的に合わせて使い分けましょう。
iPhone機種変 & AppleWatch機種変、Suicaの移行の方法は?

ApplePayのSuicaで劇的に生活が便利になるのは間違いありませんが、気になるのは機種変の時。
AppleWatchを機種変する場合はもちろん、母艦となるiPhoneを機種変する場合もあるので、Suicaの移行の方法は一度チェックしておきましょう。
AppleWatchを機種変する時のSuicaの移行方法
AppleWatchの機種変の際、基本的なデータは「バックアップと復元」で移動できますが、ApplePayの内容はバックアップに含まれません。
そのため手動での移行が必要になります。
ApplePayのクレジットカードに関しては、単純に新しいAppleWatchに追加するだけで良いのですが、Suicaの場合はちょっとだけ作業が必要になります。
まずは、古いApple WatchからSuicaを削除
機種変の際は、前もって古いAppleWatchからSuicaを削除しておく必要があります。
Suicaの削除は、AppleWatchの「Wallet」アプリからSuicaを選択し、画面を強く押してメニューを表示。「カードを削除」を選ぶだけです。

iPhoneの「Watch」アプリから削除することも可能で、マイウォッチタブの「WalletとApplePay」を選択し、「WATCH上のカード」にあるSuicaを選択。
「情報」タブの下の方にある「カードを削除」を選択しましょう。

これで機種変”元”のAppleWatchでの作業は終わりです。
新しいApple WatchにSuicaを追加する
続いて、機種変”先”の新しいAppleWatchでSuicaを復活させましょう。
iPhoneの「Watch」アプリから、「WalletとApplePay」を選択し、「カードを追加」を選択。

カードの種類で「Suica」を選択します。

すると、先ほど削除したカードが出てくるはずなので、内容を確認し「次へ」を選択。

移行したいカード以外のカードが出ている場合は、「ほかのカードを追加」を選択しましょう。
あとは1〜2分ほど待てば新しいApple WatchにSuicaがコピーされます。
もちろん、残高はそのまま引き継がれ、最初に追加されるSuicaは自動的にエクスプレスカードにも設定されます。
非公開: AppleWatchの”機種変”手順まとめ。Suicaの移行もお忘れなく!!
母艦のiPhoneを機種変する時のSuicaの移行方法
母艦のiPhoneを機種変する場合、基本的にはAppleWatchとiPhoneのペアリングを一旦解除してからiPhoneのバックアップを作成。
新しいiPhoneでバックアップからの復元をし、再度Apple Watchをペアリングしなおす、という手順が必要になります。
通常のバックアップにはApplePayの情報は含まれないのですが、Suica情報は通常のバックアップとは別にiCloudに保存されているので、そこからの復元が必要です。

復元方法は、iPhoneの「Watch」アプリから、「WalletとApplePay」を選択し、「カードを追加」を選択。
カードの種類で「Suica」を選択します。

「カードを再度追加」という画面が出てくるので、残高を確認のうえ「次へ」をタップ。
1〜2分ほど待てばSuicaが使えるようになります。
もちろん、残高はそのまま引き継がれ、最初に追加されるSuicaは自動的にエクスプレスカードにも設定されます。

バックアップから復元した直後など、タイミングによっては「現在このカードは追加できません。24時間以内に追加可能になります。」というエラーが出る場合も。
この場合、対策は“待つ”だけ。
最大24時間はちょっと長い気もしますが、ここは諦めて待ちましょう。
24時間待ってもカードが使えない場合はコールセンターへ問い合わせるしかないようです。
※Suicaが利用できない場合のフローチャート→「Apple Pay へのSuicaカードの取り込みができない」場合のお手続き

AppleWatchでSuicaを使うなら持っておきたい「ビューカード」
ここまでの解説の中でも何度か書いていますが、AppleWatchでSuicaを使うならほぼマストで持っておきたいのが「ビューカード」です。
唯一オートチャージが使えるという点が非常に便利なのはもちろん、Suicaへのチャージによるポイント還元率が高いので、下手なクレジットカードを使うより、すべてSuicaで支払いした方がお得という点が圧倒的に強みです。
何より、Suicaであればエクスプレスカード設定のおかげで認証が不要。タッチするだけで使えるので、同じくらいの高還元率のクレジットカードを使うよりも格段に便利なのもおすすめできるポイントです!
おすすめは「ビックカメラSuicaカード」
Viewカードにはいろんな種類がありますが、初年度は年会費無料、2年目以降もカードの利用が年に1回でもあれば年会費無料のままで使える「ビックカメラSuicaカード」がおすすめです。
2年目以降の年会費が無料になる「カードの利用」には「Suicaへのチャージ」も対象。もちろん、オートチャージでもOKです。年に一度でもチャージをすれば年会費が無料で運用できるのがおすすめのポイントです!!
その他のおすすめビューカード
他にも、一番スタンダードな「「ビュー・スイカ」カード」や、ゴールドカードの「ビューゴールドプラスカード」。また、同じくJR東日本が提供しているJREポイントに特化した「JRE CARD」もおすすめです。
また、ルミネをよく使う人にはお得な「ルミネカード」や、満50歳以上がお得な「大人の休日倶楽部ミドルカード」など、場合によってはビックカメラSuicaカードよりもピッタリのカードがあるかもしれないので、一度各ビューカードをチェックするとよいと思います。
私自身も、最初は複数のカードをApplePayに登録して使い分けたりもしていましたが、なんだかんだでビューカードからSuicaへチャージしたい際の1.5%というポイント還元率が非常に高いということ、そして何よりサイドボタンのダブルクリックが不要(エクスプレスカードが使える)という便利さで、完全にSuica一択の生活になっています。
コンビニをはじめ飲食店やスーパー、書店などでもSuicaが使える店舗が非常に多いので、生活での支払いの80%くらいはApplePayのSuicaで決済している“ほぼほぼキャッシュレス生活”を送っていますよ!
Suica×ビューカードの関連記事まとめ
ViewカードがSuicaアプリに登録できない際の対応方法

ビューカードの利用でちゃんとポイント還元されるかの検証
Wallet経由、Suica経由、オートチャージそれぞれで、ちゃんとポイント還元率1.5%でポイント付与されているかの検証
【検証】Apple WatchのSuicaにViewカードを使ってチャージしたとき、ポイントはちゃんと3倍になるのか?
貯まったポイントをSuicanにチャージする手順
Suica利用で貯まったポイントは、Suicaにチャージすることが可能。無駄がない!!
ビューカードで貯まったJREポイントをApplePayで利用中のSuicaにチャージする方法
どう変わる?ビューカードの「ビューサンクスポイント」が「JRE POINT」へ共通化
メルペイの残高やポイントをAppleWatchのSuicaにチャージする方法

ApplePayに登録しておくべきカードのまとめ

※基本的にSuica一択。追加で「dカード」(ドコモユーザーなら「dカード GOLD」)を登録しておけば、ApplePayは基本的に死角なし!という感じです。
※2018年11月の「Pontaカード」対応により、ローソンではやはりdカード系が最強!という感じになってきました!
ApplePayに対応したローソンのPonta、利用する際の注意点まとめ
Apple PayのSuicaで「エクスプレス予約」を使う方法

Suicaの使い方を動画で見る
ここまでで説明してきたSuicaの使い方を動画でまとめました。
JR東日本の新型改札の使い勝手についても紹介しているのでぜひご覧ください!
というわけで、かなり長大なまとめになってしまいましたが、AppleWatch版「Suica」(Apple Pay)の使い方まとめでした。
いよいよ来月には新型iPhoneやAppleWatchの発売がほぼ確実視されています。
iPhoneやAppleWatchの機種変タイミングの方も多いと思うので、各種手順をチェックしておきましょう!