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昨年末に提供を終了したLINEのAppleWatchアプリが、先日watchOS4に対応する形で復活したことが話題になりましたが、今度は逆にInstagramがAppleWatchアプリの提供を終了したことがわかりました。
4月2日に公開した「バージョン39.0」以降、AppleWatch向けのアプリは提供されません。
Instagram無料写真/ビデオ開発者:Instagram, Inc.
提供終了はwatchOS 2以降への未対応が原因
Appleは当初公開していたwatchOS(以下、watchOS 1)に対し、半年後に公開したwatchOS 2でOSの仕様を大きく変更しました。
watchOS 1ではアプリの処理をiPhoneで行い、Apple Watchでは画面の表示だけを行っていましたが、watchOS 2ではアプリの処理もwatch側で行うように変更になりました。
つまり、iPhoneとの通信が必要な機能以外は、AppleWatch単体でも利用できるようになったというわけです。
このwatchOSの方針は現在も続いており、Apple Watch Series 3で本体にセルラー機能が加わったこともあり、「AppleWatch単体で利用可」というアプリの特性はより重要視されています。
こういったwatchOSの方針の変更を受け、Appleは開発者に対しwatchOS 2以降への対応を要請。
昨年には、2018年の4月以降、watchOS 1向けのアプリは公開を終了する旨を公表していました。
そんななか、watchOS 1向けのアプリのみを提供し続けていたInstagramのアプリは、とうとうAppleWatch未対応という扱いになってしまったようです。
提供の終了がAppleの方針によるものということもあり、TwitterやGoogleマップ、Amazonなどの大手アプリがAppleWatchアプリの提供を自主的に終了させたのとは多少事情は違います。
ただ、InstagramのAppleWatch対応は2015年のかなり早いタイミングだったのですが、それ以降Watchアプリはほぼ更新されていませんでした。
2018年4月までのスタンドアロン対応はAppleから度々アナウンスされていたことを考えると、今回の提供終了もInstagram側の意図した結果だったと考えて良さそうです。
古いアプリは軒並み使えなくなる?
Instagramのアプリ提供が終了したことは象徴的ですが、これからwatchOS 1向けのアプリは次々に提供が終了されていくことになると思います。
ただ、今回Instagramの提供終了が4月2日の最新バージョンの提供のタイミングだったことを考えると、watchOS 1のみ対応のアプリであっても、アプリのアップデートがなければ当面はAppStoreで入手可能ではないかと思われます。
もちろん、大手のアプリが今後まったくアップデートしないということはありえませんが、個人のアプリ等であれば当面は入手可能と考えて良いのかもしれません。
AppleWatch向けのアプリは収益性を上げるのが難しかったり、仕様が独特で開発コストは高いなど、なかなか開発・アップデートするメリットが見つけにくいのかもしれません。
未だにサードパーティのアプリと純正アプリとで使い勝手に差があるのも事実です。
とは言え、AppleWatch自体の普及にサードパーティのアプリが重要なのは間違いないので、今後も開発者が参入しやすい環境を作っていって欲しいものですね…。