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ウェブサービスのセキュリティといえば、IDとパスワードがスタンダード。ですが、IDとパスワードが原因のセキュリティ事故が多いのも事実です。
(データ漏えいの80%の原因が”パスワード”という試算もあるようです。)
そんな現状を解決するため、パスワードに頼らない個人認証技術の標準化を進めるFIDO Allianceという規格があり、その規格に沿った製品を提供しているNok Nok Labs(ノックノックラブス)。
これまで、スマホの指紋認証や声による認証などの生体認証のためのSDKを提供していたNok Nok Labsですが、新たな認証方法として「Apple Watch」に注目を向けているようです。
Apple Watchは常に持ち歩いているデバイスで、置き忘れたり、紛失したり、盗まれたりする可能性が非常に低いデバイスでもあります。
もちろん、腕から外してしまえば置き忘れなどのリスクはありますが、腕から外した時点でロックがかかるため、セキュリティキーとしての機能を有したままで第3者に使われる可能性は極めて低いデバイスです。
実際、Apple自身もAppleWatchを認証キーとして使用しており、Macのログイン機能が提供されています。
さらに、最新のMacでは、アプリ内の認証にもAppleWatchが使えるようになっています。
Nok Nokが発表した「Nok NokApp SDK for Smart Watch」を使用すると、パスワードの入力を求められる代わりに、時計は単純にチェックマークをタップすることで、iPhone、iPad、Mac、またはPCでのログインを承認することができます。
現時点では、この機能はNok Nok独自の認証ソリューションを使用するサービスでのみ機能(日本ではまだあまり見かけませんが、「Log In with FIDO」ボタンのあるサイトが対象)ですが、今後さらに一般的に利用できるよう展開が予定されています。
すでにiPhoneやiPad、MacではTouchIDやFaceIDといった生体認証が利用されており、IDやパスワードを手打ちする機会というのは減っていますが、OSの機能ではなくサードパーティの独立したアプリとして提供されれば、AppleIDなどでログイン済の端末以外でも、IDやパスワードを使わずに認証が可能になります。
IDとパスワードによる認証と比べて本当に安全か?という検証はもちろん必要だと思いますが、AppleWatchがあらゆる「鍵」になる未来に期待が高まりますね!
[ via Nok Nok Labs First to Provide FIDO-Based Authentication for Smart Watches | Nok Nok Labs ]
[ via Replace passwords with a single tap on your Apple Watch – 9to5Mac ]
[ via Your Apple Watch Could Soon Replace Your Password ]