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AppleWatch常時表示に向けた特許を申請!でも、実現はまだまだ先になりそう…

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AppleがAppleWatchを常時表示(常時点灯)させるための特許を申請していることが判明しました。

AppleWatchは通常は画面が消えていて、腕を上げて顔の前に持ってくる動作に応じて画面が点灯する仕様です。
普通に使っている分にはレスポンスもよくあまり不満は感じないのですが、なにかものを持っているときや自転車に乗っているときなどチラッと時計を見たいときにうまく反応しないこともあります。
確かに現在の「省電力モード」時のようなシンプルなデザインでも良いので、時間が画面に常時表示されていると便利だろうな、と思います。

そういうわけで、ユーザー的にも嬉しい特許申請ではあるんですが…今回申請されている特許は常時表示のための一部の技術のみ。
今月中の発売が濃厚と見られている「AppleWatch Series4」への搭載はとても間に合いそうにもなく、製品として実現するのはまだまだ先になりそうです…。

今回申請された「AppleWatch常時表示」のための特許技術

今回特許申請された技術は、AppleWatchを常時表示させる技術そのものではなく、OLED(有機ELディスプレイ)の焼き付き防止のための技術です。

AppleWatchの常時表示に向ける最も大きな障害はバッテリーの使用量が増加することが挙げられますが、さらにAppleWatchで採用されているOLEDが”焼き付き”が発生しやすい特性を持っていることも大きな障害となっています。
(「焼き付き」とは、ディスプレイに長時間同じ画像を表示させることで、画面に画像が”残像”のように残ってしまう減少のことです。)
同様にOLEDを採用しているiPhoneXでは、他のOLEDスマホに比べると焼き付きが発生しにくいという結果も出ているようですが、やはり”常時点灯”となると焼き付きの発生は避けられません。

今回Appleが紹介した技術は、この焼き付きを防止するための技術の一部となります。

同一の画像を表示し続けることが”焼き付き”の原因になるということで、ディスプレイにどのような画像が表示されていたかを常に記録し、過去の履歴から”焼き付き”が発生しない(つまり、同一部分が同一色で発色しない)ように画面表示を最適化するというのがAppleが考えたソリューション。
この技術を実現するにあたり、膨大な画面の履歴を保存しておく必要が出てくるわけですが、単純に大量の画像として保存してしまうと、ただでさえ容量が少ないAppleWatchのストレージはすぐに満杯になってしまいます。
そうなるとユーザーにとっては嬉しくない!ということで、この“画像の履歴”を効率よく小容量で保存するための技術こそが、今回Appleが申請した特許技術となります。

つまり今回申請された技術は、AppleWatchを常時表示させるためにOLEDの焼き付きを抑えるための技術を支える画像の履歴管理を最適化するための技術ということ。
AppleWatchの常時表示のための、ごくごく一部の技術ということです…。
もちろん、こういう細やかな技術の積み重ねが重要なのですが、製品としての実現はまだまだ先になりそうだなと思ってしまいますね。

常時表示のスマートウォッチって実際にあるの?

現在、常時表示に対応しているスマートウォッチとしては大きく3種類が存在し、販売もされています。

「常時表示モード」を持つスマートウォッチ(Galaxy Watchなど)

Galaxy Watchなど一部のスマートウォッチでは、常時表示モードを採用したモデルがあります。
やはり、バッテリーの持ちが悪い(Galaxy Gear3は常時表示モードで1.7日持つと公称されていますが、実際はやはり1日持たないという意見も…)、焼き付きが発生するといった問題は生じているようです。

[post id=”2998″ style=”thumbnail”]

[link url=”https://www.samsung.com/global/galaxy/galaxy-watch/”]

電子ペーパーに対応したスマートウォッチ(Pebbleなど)

Pebbleなど電子ペーパーディスプレイを採用したスマートウォッチの場合は、基本的に常時表示に対応しています。
画面の切り替わり時のみに電力を消費する電子ペーパーの特性は、”常時表示”と非常に相性が良いのですが、一方OLEDなどに比べると表示できる色数や表現力に劣ります。
また、市場を牽引していたPebbleが事実上電子ペーパースマートウォッチ開発から撤退してしまったので、今後の改良が期待できない点もやや不安ですね…。

アナログ時計とのハイブリット型スマートウォッチ

「スカーゲン」「フォッシル」といった腕時計メーカーが出しているハイブリッドモデル(通常のアナログ時計にスマートウォッチ的な機能を追加したモデル)や、時計のバンド部分がスマート機能を有した「wena wrist」などであれば、時計部分は普通のアナログ時計なので常時表示が可能です。(当たり前ですが)
“常時表示”の優先度が高いと考えている人は、画面が常に点灯しているというだけでなく、光の反射や時計を見る確度など気にせず”普通の腕時計”として使えるので、このようなハイブリッドモデルが満足度高く使えるのかもしれませんね。


ハードウェアの進化という意味で、今月発売が見込まれているAppleWatch Series4では画面が大型化する以外に大きな変化はないと考えられています。
今後、AppleWatchに大きなブレイクスルーがあるとしたら、”常時表示”は大きな要素の一つでしょう。
実現までにはまだまだハードルがありそうですが、期待して待ちたいですね!

[ via United States Patent Application: 0180247589 ]
[ via Apple Watch patent application leads to speculation of always-on screen mode | 9to5Mac ]
[ via Apple Watch could get always-on display mode ]

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