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AppleWatchの発売から7ヶ月が経ち、購入したユーザーの使い方も定まってきた今日この頃。
AppleWatchなどの腕時計型デバイスに関する統計調査を専門に行っている調査会社Wristlyが、あらたにAppleWatchの使われ方に関する調査報告を発表しました。
AppleWatchユーザーには納得の、ただ「これでいいのか?」とちょっと微妙な気持ちになる調査結果が報告されています。
AppleWatchを使う回数は1時間に4〜5回
「AppleWatchを着用している普段の日に、どれくらいの頻度でAppleWatchを起動・使用していますか?」という質問に関しては4〜5回が平均の回答となりました。この起動・使用には「時計を見る」「通知を受信する」も含まれます。
AppleWatchの着用時間は平均14〜18時間ということなので、毎日60〜80回ほどAppleWatchを使用しているということになります。
一見すると多いようにも感じますが、AppleWatchの1回の使用時間はPCやiPhoneに比べるとはるかに短いので、案外適切な使用頻度と言えそうです。
AppleWatchの使用目的は「時間」と「コンプリケーション」のチェック
次に、AppleWatchの様々な使い方に対し、毎日どのくらいの頻度でその行動をとるかに関する調査結果です。
AppleWatchの使い方として最も頻度が高いのが「文字盤(時計・コンプリケーション)をチェックする」で、 約60%のユーザーが1時間に数回の頻度で文字盤をチェックしていることがわかります。
次いで「アクティビティの進捗をチェックする」「SMS/iMessageの返信」あたりは、1時間に数回〜1日に数回程度の頻度で使用されています。
「Siriを使う(入力のため)」「心拍数をチェックする」「デジタルクラウンをダブルクリックしてアプリのナビゲーションをする」「Siriに質問をする」あたりは、ユーザーの半数以上が週に一度以上の頻度で使用し、「Siriにタスクを依頼する」「電話の受発信を行う」「タイムトラベルを使う」は週一以上の頻度で使用するユーザーが半数を下回ることがわかります。
個人的には、毎朝「Yahoo!天気予報」のコンプリケーションをタイムトラベルでチェックするのが日課になっていますが、コンプリケーション対応のアプリがまだまだ少ない現状のせいか、watchOS 2の目玉の一つであるはずのタイムトラベルはあまり使われていないようです。。
AppleWatchで使用されているのはどんなアプリ?
どのようなアプリがAppleWatchで使用されているかについての調査では、天気予報系のアプリの使用頻度が高く75%のユーザーが毎日使用しています。
続いて人気なのが仕事効率化系のアプリ。
OmniFocusやWunderlistなどのTodo系やEvernoteなどの定番系、Keynoteのリモコン機能など人気アプリの上位に仕事効率化アプリが多く、こちらも半数以上が毎日利用していることがわかります。
ワークアウト系も人気があり、毎日使用するユーザーが56%。週一以上だと70%以上のユーザーに利用されています。
地図アプリはさすがに毎日使うユーザーは少ないものの、週一以上だと60%以上のユーザーが利用しています。
また、まだ日本では利用できないApplePayも半数以上のユーザーが週一以上の頻度で利用しており、利用できる環境さえあれば便利な機能であることが想像できます。
ダントツで利用されていないのが「ゲーム」。
アプリ数で言えばどんどん増えているジャンルなんですが、全く使用しないというユーザーが70%を越えており、週一以上の頻度で利用しているユーザーはわずかに10%。
確かにゲームプラットフォームとしてはまだヒット作が存在せず、AppleWatchのメリットを生かしたゲームが無いのが現状なので、この数字も納得ではあります。
ただ、例えばGoogleの位置情報連動ゲーム「Ingress」がAppleWatchに対応するなど、時計型デバイスのメリットを生かせるゲームが出れば、大きくひっくり返る可能性のあるジャンルでもあると思います。
アプリ開発者のみなさん、私は思いっきり期待していますよ!
寒さや雨はAppleWatchの着用に影響する?
もう一つ面白い質問として、寒さや天気がAppleWatch着用に影響するかを質問しています。
厚着になったり手袋を着用することで、確かにAppleWatchは使いにくくなりそう。
公式に防水を謳っていないこともあり、雨の日の着用も確かに不安に感じる人も多そうです。
調査結果によると20%のユーザーが寒さや天気がAppleWatchの着用に影響を与えると答えており、わずか1%ですが、寒い日や雨の日は絶対にAppleWatchを身につけないと答えているユーザーもいます。
今後ますます市場を拡大していくと見られるウェアラブル端末ですが、寒さ対策(というか厚着対策)や防水対策など、身につけるものだからこそ気をつけるポイントもありそうな結果ですね。
AppleWatchの通知、周りに人がいる状況でも見る?
また、これもウェアラブル端末だからこその質問ですが、「ミーティング中や公共の場などの周りに人がいる状況で通知を受け取ったときにどうするか?」という調査も行われました。
結果は72%のユーザーは特に気にせず通知をチェックするとと答える一方、9%の人はマナー違反と感じているようで基本的にはチェックしないと回答しています。
残りの19%も場合によっては画面をチェックするものの、気まずさを感じると回答しています。
確かにミーティング中などスマホを取り出してチェックするのは憚られますがAppleWatchならチェックしがち。
でも、人によっては失礼に感じる人もいるということは気にしておいたほうがよさそうですね。
今回発表された調査結果は以上です。
AppleWatchが発売されて半年を過ぎた今のAppleWatchのリアルな使われ方を見せてくれる調査結果だったのではないでしょうか。
zそれにしても、「AppleWatchで何している?」という根本的な質問に対して「時計を見ている」という回答が圧倒的なのはどうなんでしょう。
時計なんだから当たり前と言えばその通りですが、AppleWatchの画期的な使われ方が見つかっていないとも思える結果です。
これだけ見ると「AppleWatchってやっぱりいらないんじゃ。。。」と思う人も少なくないと思ってしまいます。
ただ、watchOS2から文字盤の情報表示エリア「コンプリケーション」にサードパーティ製アプリの情報も表示できるようになり、時計=文字盤を見るという行為の中にコンプリケーションの情報も含まれているのは見逃せません。
今後AppleWatch向けのアプリを発表する予定の企業や開発者にとっては、AppleWatchの一等地であるコンプリケーションを如何に有益なものにできるかが勝利のカギとなりそうです!
[ cf. Seconds at a time — Wristly Thoughts — Medium ]