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Appleが、iOS向けの睡眠トラッキングアプリ「Beddit Sleep Monitor」を提供しているBedditを買収したことがわかりました。
現時点で買収の目的や詳細な内容は公開されていませんが、Bedditの公式サイト上のプライバシーポリシーが5/8付で更新されており、Appleからの買収が明記されています。
当然ですが、Bedditが収集してきた個人情報はAppleのプライバシーポリシーに基づき管理されることも合わせて記述されています。
[ via Beddit Privacy Policy ]
同様に、iOSアプリ「Beddit Sleep Monitor」上で表示されるプライバシーポリシーを更新した最新バージョン2.8.0が2017年5月9日にリリースされています。
Appleの狙いはiPhoneやAppleWatchによる睡眠情報のトラッキング?
Bedditが販売している最新の機器は「Beddit 3 Sleep Monitor」というベルト状の機器。
これをベットに敷いて使用することで、睡眠中の様々なデータを計測することができます。
[ via Beddit 3 Sleep Monitor – Apple ]
ただ、今回のAppleによるBedditの買収の目的はこのような機器をAppleでも販売したいというわけではなく、iPhoneやAppleWatchに睡眠トラッキングの機能を追加することを目指したものとみてほぼ間違いないでしょう。
ここ数年Appleが力を入れているHealthKitを用いたヘルスケアの管理において、睡眠のトラッキングも重要な情報。
iOSでも純正の時計アプリに「ベットタイム」という機能を追加し、ヘルスケアと連携した睡眠データの記録は可能ですが、この機能の知名度自体がそこまで高くなく、「ベッドタイム」を使っているという人はかなり少ないと思われます。
一方、AppleWatchでは純正の睡眠トラッキングアプリこそないものの、AutoSleepを中心に睡眠トラッキングアプリが人気です。
iOSの「ベッドタイム」と違い、心拍数により睡眠の深さを計測できるのが画期的で、AppleWatchのキラーアプリの一つだと思います。
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懸念点としては、睡眠時間までトラッキングするとなると、ほぼ”24時間ノンストップでの利用”に近い使われ方になること。
私もAutoSleepは便利に使っているんですが、睡眠前の時間(または起床してから出社するまでの時間)をAppleWatchの充電に使っており、アクティビティのログに毎日どこか”穴”が空いてしまう点は気になっています。
睡眠トラッキング機能を公式に完全サポートするとなると、充電時間を考慮したバッテリーの大容量化やWatch自体の省電力化、または超高速充電といった機能もセットで要求されるかもしれませんね。
バッテリーまで絡んでくるとやはりハードウェアも含めた改善が必要なので、早くても次世代のAppleWatch(Series3?)を待たないといけないかもしれませんが、Apple版のAutoSleep的なアプリの提供や、OSの機能としてリリースされるのであれば、6月のWWDCで発表される「watchOS 4」の新機能として提供される可能性もあります。
(watchOS 3の「呼吸」アプリのような形でのリリースが現実的でしょうか。)
AppleWatchで使っているサードパーティアプリと言えば一番に名前が挙がるの「AutoSleep」という状況を考えれば、AppleWatchユーザーにとっては純正睡眠トラッキングはかなり嬉しい機能追加になるはずです。
今回の買収がユーザーに何をもたらすのか?期待して待ちたいと思います!
[ via Apple acquires popular Apple Watch & iOS sleep tracking platform Beddit | 9to5Mac ]