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「watchOS 3」への影響は?Googleがスマートウォッチ向け最新OS「Android Wear 2.0」を発表!

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日本時間5月19日に開催されたGoogleの開発者向けカンファレンス「Google IO 2016」。
Googleが開発している様々なサービスやソフトウェアの最新情報が発表されていますが、Googleのスマートウォッチ向けOS「Android Wear」の次世代バージョンである「Android Wear 2.0」も紹介されました。

iOSとAndroidの関係のように、お互いの良い機能を取り込みながらともに成長していくと思われる「watchOS」と「Android Wear」。
6月のWWDCでの発表が期待される「watchOS 3」への影響も気にしつつ、Android Wear 2.0の新機能を見ていきたいと思います。

Android wear 2 0 dev preview infografic

インターフェースの変更

マテリアルデザインの採用

Androidのデザインで採用されている「マテリアルデザイン」がAndroid Wearにも適用されるようです。
例えば、「通知画面」のデザインは、以下のように変更されます。
Comparison diagram
▲Android Wear 1.xとAndroid Wear 2.0の通知画面の比較

マテリアルデザインはすでにガイドラインがしっかりと策定されているので、開発者がスマートウォッチ向けのデザインを検討しやすくなるかもしれません。

Apple Watchの場合、iOSとwatchOSのデザインがかなり異なっていたり、watchOS向けに使えるデザイン部品が少なかったりと、watchOS向けになかなか思い通りのデザインを作れないという問題がありました。
watchOS 3ではiOSとデザイン的な統合が進んでいるとうれしいですね!

通知画面の機能拡充とダークなUI

Expanded diagram

「Expanded Notifications」と呼ばれる通知画面からアクションを実行する機能の追加や、ダークなUI(例えば通知の背景色が白→アプリのメインカラーに応じた暗い背景色)が採用されました。
これはどちらもwatchOSではすでに採用されているものですね。

アプリのスタンドアロン化

これもwatchOSでも一部採用されていますが、Androidのスマホに依存せずにアプリを単独で使用することができるようになります。
Android Wear2.0のスタンドアロン化はwatchOS2よりも更に進んでいて、単体でのアプリのインストールやLTE回線を使って音楽のストリーミング再生も可能です。
この特徴により、AndroidユーザーだけでなくiPhoneユーザーもAndoid Wearを利用しやすくなると考えられます。

文字盤へのコンプリケーションの追加

Complications main image

Apple Watchユーザーにとってはおなじみの機能ですが、時計の文字盤にアプリの情報を一部表示させる「コンプリケーション」の機能がAndroid Wearでも使えるようになります。

メッセージ機能

Apple Watchを使っていてもスマートウォッチからのメッセージの返信はまだまだ改善の余地があると感じますが、Android Wear 2.0では「メッセージの返信機能」が大きく進化します。
スマートウォッチはメッセージの受信をチェックするには非常に便利ですが、返信するためには文字の入力が必須。その文字入力機能として、以下のように様々な方法が用意されています。

New input methods
▲新しいメッセージの入力方法。左から「手書き入力」「キーボード」「スマート返信」。

一番直感的でわかりやすいのが「手書き入力」です。
画面を直接指でなぞることで、手書き文字による入力が可能となります。

「キーボード」は、文字通りスマートウォッチ上にキーボードを表示します。
小さい画面でのフルキーボードを使うというのは現実的には思えませんが、直接キーボードの文字をタップするのではなく、Googleが独自に開発したスワイプ入力のキーボードが採用されます。
Googleが得意な機械学習を応用し、使用するほどに使いやすくなり、Googleのテスターによると1分間に数十単語を入力することも可能な、十分実用的と言えるキーボードのようです。
こればかりは使い心地を想像するのも難しいですが、時計サイズで使いやすいキーボードには期待が膨らみますね!

キーボードはGoogleのキーボードの他、サードパーティ製のキーボードも設定できるようです。

最後は「スマート返信」。
受信したメッセージを分析し、自動で3つの返信メッセージを生成してくれるとのことです。
自然言語分析はGoogleの得意分野の一つですが、これも実用レベルで返信メッセージの候補が出てくるとかなり便利そうです!(ちょっと怖い気もしますが…。)

フィットネス機能

Android Wearは各種センサーからの情報を分析し、ユーザーが今何をしているか(歩いている、走っている、サイクリングしている、など)を把握し、適切なアプリを起動することが可能です。
例えば、ユーザーがサイクリングを始めたら「Strave」を起動するといったことができるようです。

私は毎朝の通勤で一部自転車を使っていて、Apple Watchのフィットネスアプリで「サイクリング」を設定しているんですが、フィットネスアプリを終了するのを忘れて電車に乗ってものすごく運動したことになったり、逆にアプリの起動を忘れて全然運動していないことになってしまうことがたまにあります。
完全自動でフィットネスを記録できると、本当に便利になると思います。
これはwatchOSにも是非採用してもらいたいですね!


「キーボード」や「スマート入力」など気になる機能が盛り込まれたAndroid Wear 2.0。
Android Wearは現在開発者向けのプレビュー版として発表されており、一般ユーザー向けのリリースは秋ごろになるとのことです。
watchOS 3も、6月のWWDCで開発者向けに発表され、9月に一般ユーザー向けに公開されるのではないかと予想されています。

iPhoneとAndroidが成長してきた過程と同じように、watchOS,Android Wearの両陣営が機能の追加や改善を進め、スマートウォッチ業界を牽引していってもらいたいものです。
そして、Apple Watchユーザーとしては、Android Wearの魅力的な機能はwatchOSにもどんどんと取り込んでいってもらいたいですね!

[ via Android Wear 2.0 plays catch up with Apple Watch ]
[ via Android Wear 2.0 gets a keyboard, standalone apps, activity recognition and a new UI | TechCrunch ]

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